登山用GPSの比較と選び方



使用スタイルに合わせたGPSの選び方


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ガーミン(Garmin)の独壇場だった登山用GPSですが、近年ではスマートフォンの出現でGPS事情が変わりつつあります。スマートフォンについては、かなりのユーザーがいるものと思われます。ただ、それらは登山用に作られているわけではなく、防水、耐衝撃、耐低温、電池寿命・・・等々、不安な要素も多いように感じます。

ガーミン(Garmin)はアウトドアを対象にして設計されており、長年のノウハウの蓄積もあることから、最も信頼できるのではないかと考えます。ログを取るだけとか、趣味的に使うのならまだしも、極限で使用するにおいてはガーミン(Garmin)を買っておけば間違いないのではと考えます。安くはなりましたが、ちょっと高いのがねえ・・・。

◇高機能でメカ好きな人向けGPS  

登山の準備段階から山行後の整理まで、常にGPSを駆使するタイプの人。ホームページを公開している人にはこの類が多いですね。カシミールを使って軌跡を地図に落としこんだり、断面図を作成したりと、細かくデータを管理したい人向け。まあ、実際のところ、この手のデータは最安モデルでもできるんですが、やはりここは最新鋭の機種を持ちたいところです。そこまでやるなら、高額投資も無駄にはならないでしょう。

2012年5月に発売されたガーミン OREGON 550TCは、昭文社の「山と高原地図」をベースに加工した地図ソフト(日本登山地図 TOPO-10M Plus)が搭載されています。これだけでも飛び付きたくなりますよね。マニアじゃなくても・・・。また、カーナビ並みの精度を持った道路地図も収録されています。GPSmap60CSxはアンテナの感度が良いということ以外は、とくに欲しいとは思いませんね。地形図は別売りになってますし・・・。

◇山で実用重視のGPS派  

山での実用ということになると、詳細地図表示できる機種ということになります。これまではレジェンドビスタが当てはまりましたが、2012年の1月にJシリーズとしてリニューアルされました。

基本機のレジェンドの後継がeTrex20J、電子コンパス内臓のビスタの後継がeTrex30J。先代機種よりもそれぞれ約20000円ほど価格が下がっています。ガーミンの独壇場ではなくなったことを反映しているのかもしれませんね。ただ、詳細地形図日本登山地図TOPO10M Plus Japanは別売りとなります。

この2つの機種の差は、内蔵の高度計コンパスが付いているかどうかの差。GPSは動いてないと正しい方角を指しません。止まっている時でも常に正しい方角を知りたいなら、内蔵型ということになります。ただ、値段の差は20000円と意外と高いのが微妙なところ。

◇困った時のお守り的なGPS  

画面で地図を見れない機種もリニューアル。ベンチャー Venture-HCにかわってeTrex10Jがリリースされました。こちらも約10000円価格が下がりました。うれしいことですが、カラーだったのが白黒に・・・。まあ、詳細地図を表示しないので、カラーとか高解像度は必要ないのかもしれません。でも、なんだかグレードダウンのイメージです。測位性能がアップしたのは評価高いです。

地図表示はできないとはいっても、GPSなので緯度経度は当然わかります。紙地図に緯線経線を引いたものを持って行けば、現在地を割り出すことができます。面倒な作業ですが、困った時だけなので滅多にすることはないはず。また、紙地図に緯線経線を引くのは、カシミールのソフトを使えばいとも簡単にできます。お守り的GPSですので、電源を入れた状態でザックに入っているのがよくある姿。困った時にだけ表に出てくるのです。

ベンチャー Venture-HC と同じ価格でフォアトレック Foretrex 301という機種があります。。これは腕時計タイプ。ウェイポイントを入力しておいてナビゲーションで使えば、威力を発揮しそうです。

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