登山用GPSの比較と選び方




今やGPSは登山の標準装備の1つになったと言っても過言ではないでしょう。登山用GPSの性能アップ、機能の充実、価格の低下が進みました。スマートフォンの普及も大きく影響しているでしょう。デジタルカメラにもGPS機能付きの物が多くなり、世の中はまさにGPSだらけになりつつあります。色々なGPS端末が出回っているわけですが、その中から自分が必要としている物を選ばなければいけません。深い機能やマニアックな使用については他のサイトにお譲りするとして、ここではメカ音痴な私ですが、登山という切り口から色々なネタを紹介できたらと考えています。


GPS HOME 機能比較表 スタイル別選び方 山での実用例 ガーミン機種別紹介
◇ガーミンの最新機種
 
ガーミン Oregon 650TCJ    ガーミン GPSMAP62SCJ

最近のGPS事情

以前は登山用GPSといえばガーミン(Garmin)でした。地図表示なんて当然なく、白黒で粗い液晶に表示される緯度経度の座標を地形図に落とし込んで現在地を割り出したりしたものです。現在では地図表示は当たり前で、カラー液晶は解像度が高くて見やすく、一目瞭然で現在地を確認することができます。GPS捕捉性能や電池寿命も格段にアップし、ストレスなく使用できます。さらにはスマホと同じタッチパネルを搭載した機種も登場するなど、進歩のスピードは加速する一方です。

登山用GPSの世界はガーミンが中心で動いているのは間違いないところ。ただ、色々なデジタル商品にGPSが搭載されることにより、登山の領域でもGPSの多様化が進んでいると思われます。新しく出てくる物もあれば、世の中から消えていく物あり…。

登山の世界にGPSがこれほどまでに普及したのはスマートフォンの出現が大きいでしょう。アプリを入れればGPSハンディ機に早変わりです。昭文社の「山と高原地図」がスマートフォンで見れるんですから、便利な話ですよね。アプリは無料の物が多いので、数万円もするガーミンのGPSを買うのは馬鹿らしくさえ思えます。ただ、登山という過酷な条件の元での使用ということを考えると、スマートフォンは耐久性や信頼性で劣るのは確かです。命を預けるような場面が多い人は、信頼性の高いガーミンなど登山用GPSの使用をお勧めしますね。

あと急速に普及しているのがGPS内蔵のデジタルカメラ。ナビゲーションはしてくれませんが、緯度経度の座標や高度が表示されるので、その気になれば現在地を地図に落とし込むことは可能です。どちらかというとログの取得には便利なのかなと思っています。撮影した写真の位置情報がわかるのはありがたいですね。

ガーミンのような登山専用機の対抗として、SONY NV-U37は注目はされましたが、大きく広まるまでには至らずに世の中から消えてしまいました。ヤマナビも消えてしまったんでしょうか…?少し前に日本に上陸したマゼランは伸び悩んでいるのかな…?

いずれにしても、本格的な登山で使用する前提では、今の時点では少々高価ではありますが、ガーミン(Garmin)が一番信頼できると思います。そんなわけで、このサイトではガーミンを中心に話を進めさせてもらいます。


◇ガーミンの最新GPS

Oregon 650TCJ

マルチタッチスクリーンが搭載され、ピッチイン・アウトの操作が可能に。カメラも8メガピクセルまで解像度がアップ。ワイヤレス機能も充実のまるでマートフォンのような使い方ができる画期的なハンディGPSです。

GPSMAP62SCJ

GPSMAP62SCJは、GARMIN社のベストセラー機60シリーズ後継モデルのMAP62SJに引き続き発売のカメラ内蔵モデル

◇2012年に新登場のetrex Jシリーズ

ガーミンの独壇場ともいえた登山用GPS市場でしたが、他社の追随やスマートフォンの登場に脅かされているようです。競争の原理だけではないと思いますが、2012年に新登場の3機種は、性能がアップして価格が下がっています。今までが高すぎたんでしょうけどね・・・。

◇ etrex ビスタ ⇒ eTrex30J  [79800円⇒63000円]
◇ etrex レジェンド ⇒ eTrex20J  [58000円⇒42000円]
◇ etrex ベンチャー ⇒ eTrex10J  [29400円⇒23100円]

一番の変更点は測位性能のアップです。これまでのGPS/WAASに加え、ロシア版GPSと言われるGLONASS衛星と、日本が整備している準天頂衛星「みちびき」の信号受信に対応。多くの衛星からの信号を得ることによって精度が増すわけです。電源を入れてから即位完了までの時間も短縮されています。

あとは価格が抑えられたのが大きいところ。軒並み下がってはいますが、それぞれの機種の価格差には納得のいかない部分もあります。このあたりは別項で詳しく。


◇使用スタイルに合わせたGPSの選び方

GPSに何を求めるかは人それぞれ。もちろん、ここでは登山で使うのですが・・・。GPSのデータを地図に落し込んだりして趣味的に使うのがメインなマニア派、要所要所でGPSを見て確認する実用派、ほとんど山で出すことのないお守り派

どの派に属するかによって、おのずと機種が絞られてきます。電子コンパスが要る要らないが一番悩むところかもしれません。

◇GPS機能比較表  

メーカーのサイトには細かい機能がズラリとならんでいます。もちろん最終的には細かいところまでチェックすることになりますが、選択の初期の段階では、重要となる機能のみ比較できればいいと思います。

ボクが重要だと思う項目のみピックアップして、機能比較表を作ってみました。また、それぞれの機能について、ボクの主観たっぷりですが、コメントを付けていますので参考にしてみて下さい。

◇山でどのように使っているのか・・・  

ひと口に登山といっても、たくさんの形態があります。最も必要と感じるのは山スキー(バックカントリー)ではないでしょうか。その次に雪山道のない山沢登り一般路と続くと思われます。しかし、GPSを使用している人の割合としては、逆になるのではないかと推測します。

ここでは色々な形態、局面での利用方法を小ネタを交えながら紹介します。使い方は人によってまちまちですので、参考程度に見てもらえればと思います。

ガーミンGPS 機種別解説

登山で使える代表9機種について、コメントしています。

機能的には十分だけど、せっかく買うなら高機能GPSがいいなあ・・・とか、もったいないからこれでいーや・・・とか。安い買い物でないだけに、悩んでしまいます。ま、さんざん悩んで悔いのない買い物をしましょう!


最近ではスマートフォンをGPSナビゲーションとして使用することができます。電池、寒さ、防水、操作など不都合な部分が多いのは課題ですが、困った時の保険的な使用方法には耐えうるスペックだと思います。

また、デジタルカメラにもGPS搭載デジカメがあります。液晶画面に緯度・経度、高度などの情報が表示される機種もあるので、緯度・経度の座標を読める地図を準備しておけば、現在地を割り出すことは可能に思われます。

デジタル機器の進化とともに、GPSを取り巻く環境も変わってきているようです。

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最近日本に上陸したマゼランGPSはこちらから

マゼランGPS比較表



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