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バックカントリースキー・・・何はともあれシールがないと成立しないといっても過言ではないでしょう。ザックに板を装着して登ってやってるぜ!・・・という人もいるでしょう。まあ、それでもいいですけど、それだとあまりにも狭い世界のバックカントリーですよね。
とてもツボ足では歩けないような奥深い山に入れるのは、このシールがあってこそなのです。今では「バックカントリー」という呼び方が主流になりつつあり、お手軽なルートばかり滑られている傾向です。滑ることばかりに頭が行きがちですが、「歩く」にもっと目を向けたいものです。大きなお世話だ・・・って人もいるでしょうけどね。
スキーの滑走面に貼り付けて、雪の上を歩くことができる道具です。材質はモヘア(アンゴラ山羊の毛)とナイロンが主流です。その昔はアザラシ(英語でシール)の毛皮が使われていたようです。シールの語源はアザラシ。ペタペタ貼るアレではないですよ。
前方にはスムーズだけど、後ろ側には引っ掛かるという性質を利用して、スキーが後に滑らないようにしています。洋服のホコリを取るアレのイメージです。そんなものでどの程度登れるのか、実際に履いてみるまでは疑問です。・・・が、これがまた不思議なくらいの登坂力なんですわ~。
スキー板への固定方法によって数種類に分けられます。現在は、前後とも固定するタイプと、後は貼り流しにするタイプの2種類が大半です。接着は特殊な接着剤を使用しています。昔は引っ張り式なんてのもありましたが・・・。
ここ数年、”ノリ”を使わないシールなんてのも登場してきました。本当に大丈夫なのかという懐疑的な目で見ておりました。コ-ルテックス CT40は発売から何年か経過し、だいたいの評価も出揃った感があります。接着面同士ををくっつけてはいけない・・・とか、グリップ力に少々難あり・・・とか、マイナス面の評価もありますが、安定した接着力や滑りの良さなどが定評があります。薄くて軽いのもいいですね。今ではかなりのシェアがあるのではないでしょうか。
さらに新しいのがGecko(ゲッコ) フリーライドです。ノリを使わずシリコン系の素材で接着するようです。これは接着面同士をくっつけても問題なく、チートシートなしで収納できます。とても扱いは良いのですが、問題は耐久性です。まだ発売から時間が経過していないため、耐久性の評価は出揃っていません。接着面がボロボロになてってしまったら、修復することができないようです。数年経過しましたが、評価はどうなんでしょうか…?
自分の持っている板によって、購入するシールが決まります。板の一番幅の広い部分より10mm細いシールを選べば良いでしょう。その板が130mmだとしたら、120mmのシールを選ぶという感じ。あとは、その板のサイドカーブに合わせてトリミングします。
以前は長さは決まっていましたが、現在ブラックダイヤモンドのシールは規格物があります。これだと長さのカットと金具の取り付けは不要になります。それ以外は自分の板に合わせて長さ調節をし、固定金具を取り付ける(貼り流しはない)ことになります。
シールを板に貼る時は、スキー板のほうの水分、汚れなどをふき取りましょう。専用のタオルを持っておくと便利です。ボクは履き潰した靴下を使っています。シールが濡れると接着力が落ちます。何度も使っていると、木のカスなどのゴミがどんどん付着してきます。そうなると接着力は落ちてしまいますので、日頃からゴミを除去してからシールを貼るクセをつけましょう。
シールの付け方、はずし方は人によって色々なテクがあるようです。吹雪の中での付けはずしなど、場数と工夫が求められますね。
シーズンが終了し、長期間使用しない場合は、チートシート(網目のシート)にシールを貼り付け、温度が高くなり過ぎないところに保管しておくことになります。接着面どおしをくっつけて保管すると、ベチャベチャになることがありますので注意。
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