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バックカントリースキーに興味はあれど、最初の一歩を踏み出すのが難しい。一番お手軽なのは、ガイドツアーに参加するというものです。お金さえ払えば、安全に(多分)楽しませてもらえます。また、やや敷居が高いですが、山岳会に入り、先輩方に教わりながら実力を付けていくというやり方。
あとは経験のある知り合いに連れていってもらうとかありますが、そううまくバックカントリーをやっている人なんて、都合よくはいません。ボクは単独でバックカントリーの扉をこじ開けました。全て自分の力で行動するので自力は付きます。ただし、石橋をたたいて渡るようなやりかたなので、実力の伸びは遅いです。
冬山登山の経験があるかないかで、大きく変わってきます。冬山登山の経験がある人は、まずは冬季ルートのあるルートを選択すると気が楽です。歩いて登るか、スキーで登るかの差だけなので。
初めてのバックカントリーにお勧めなルートとしては乗鞍スキー場から乗鞍岳、栂池から白馬乗鞍岳、菅平から根子岳、神楽スキー場から神楽ヶ峰などなど。これらのルートなら、よほどの悪天候でない限り、平日でもトレースがあると思われます。
まずは、こういうメジャーなルートで、周りの人たちの見よう見まねでノウハウを習得していきましょう。周りに人がいるというのは安心です。数を重ねるに連れて、様子が分かってくると思います。その後は徐々に行動範囲を広げ、周りの人やトレースに頼らなくても、自分の力で行動できることを目指しましょう。
最低限必要なのは読図力。雪のない山ならば登山道があり、簡単な地図読みで目的地を目指せます。ところが、バックカントリーには当然雪が積もっています。登山道なんてわかるはずもなく、他人が付けたトレースが唯一の目印です。かといって、他人が付けたトレースを絶対的に信用するわけにはいきません。必ずしも、目的地が同じとは限りませんし、その人が間違ったトレースを付けている可能性だってあります。たとえトレースがあったとしても、絶対的に信用せず、地図を見ながら行動ることが大切です。
読図に自信がなければ、確実に晴れる日を狙って山に入ることです。晴れていて、風もなければ、自分の付けたトレースが消えることはないので、最悪元に戻ることは可能です。この考え方はお勧めできませんが・・・。ただ、地図を読む力は机上だけでは難しく、山に入りながら徐々に付けていくものです。読図的に難易度の低い山からスタートし、少しずつ力を身に付けていくというのが理想でしょうね。
ある程度難易度の低いルートをこなせるようになったら、次の段階に進むことになります。実力より少しレベルの高いルートに挑戦することで、実力をアップすることが可能になります。
実力では難しいルートでも、周りに人がいれば行くことが可能になります。あまり関心はしませんが、他人の力をあてにするツアーもありだと考えます。ゴールデンウィークや、春分の日の連休など、多くの入山者が期待できる時期に、それなりのレベルのルートに繰り出しましょう!
ゴールデンウィークともなれば、これまで人っ子一人いなかった北アルプスに大勢人が入るようになります。例えば、立山・剣、太郎平周辺、双六周辺(今はGWに小屋を営業していないので注意)、槍・穂高周辺、白馬岳周辺、蓮華温泉周辺・・・等々。ゴールデンウィークは実力を飛躍させるチャンスなのです。
読図力を補ってくれる偉大なギアとしてGPSが挙げられます。GPSは地図読みと並行して使用するのが基本ですが、あるとないとでは精神的に大差があります。地図読みの達人でさえホワイトアウトになったら太刀打ちできないけど、GPSは視界は関係ありません。地図読みに自身のない人には、GPSは大きな味方になってくれることは間違いありません。ただ、いつも頼っていると地図読みの力は付かないので注意。
単独でバックカントリーを始めるのは、リスクが付き物です。しかしながら、段階を踏みながらやっていけば、決して無理があるとは思いません。ただ、力が付くスピードとしては、遅いというのは否めません。
やはり、ガイドツアーに参加しながら実力を付けるか、山岳会に入会して先輩方に習うのが、バックカントリースキーの上達の早道です。個人的な意見としては、山岳会への入会をお勧めします。
山岳会というと敷居が高いイメージがありますが、現状としてバリバリの体育会系の山岳会は少なくなっています。ボクが所属する山岳会も、いわゆる縛り的な古い体質は微塵もなく、みんなでワイワイガヤガヤと楽しんでいます。当然、山岳会という組織ですので、最低限のルールはありますが・・・。その最低限のルールがないと、山岳会として成り立たないのですが。
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