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バックカントリーのアウタージャケット

バックカントリースキーと言うと、冬山登山とゲレンデスキーの中間のようなイメージがあります。実際はピンキリで、ゲレンデに毛が生えたくらいのバックカントリーから、冬山登山の中でもハードな部類に入るバックカントリーまで幅が広いです。

ですので、一概にバックカントリースキーのウェアはこれだ!と言うことはできません。どんなバックカントリースキーを目指すかによりますねもちろん、予算、ファッション性などの要素もありますが・・・。

ただ、言えることは、ゲレンデは防寒の意味合いが強いのに対し、バックカントリーでは防寒はもちろんですけど、快適性・機能性も求められてきます。暑いだけじゃないので・・・。

ゲレンデとバックカントリーのウェアの違い

ゲレンデではアウターを脱ぐなんてことはないですよね。春スキー以外は。リフトに乗っている時なんかは寒くて寒くて・・・。ゲレンデで着るウェアは軽快さを損なわない範囲で、温かいことが絶対条件なのです。

対してバックカントリーは、重ね着で調節するレイヤリングが基本です。アウタージャケットは生地のみか、生地プラス薄いインナー付を使用することが多いです。アウター自体に保温性は求めません。温度調節はミッドレイヤー(中間着)で行います。

ハイクアップなどでジャケットを着ない時は、ザックに入れておくことになります。軽量でコンパクトなジャケットであることも重要になります。

アウタージャケットはピンキリ!

海外有名ブランドには10万前後するジャケットがあります。かと思えば、2万円そこそこで買えるジャケットもあります。実際のところ、どの程度のものが必要になってくるのでしょうか。

値段の差は大半は「こだわり」だと思います。有名ブランドの高価なジャケットはこだわりの塊です。コストパフォーマンスなど度外視し、細かい部分へのこだわりが積み重なった結果、高額になったという感じです。基本的なスペックは値段ほどの開きはないと考えて良いと思います。

2万円程度のジャケットでも、必要最低限のレベルは満たしています。通常のバックカントリーで使用するぶんには、値段の差は感じないと思います。まあ、高価なものの方が良いのは間違いないところですが・・・。

予算があり余っている人、ファッション性を重視する人、こだわりを持つ人、少しでも装備の力を借りたいと感じる極限の世界に行く場合は、高性能ジャケットをお買い求めください。日本の景気浮揚にもつながりますし・・・。まあ、5万円前後が平均的なジャケットでしょう。

防水透湿性

今やゴアテックスを筆頭に、防水透湿生地は当たり前の世の中。外からの水分は侵入させず、中の湿気を外に放出するというもの。これによって、服の中に水分をためず、快適性を保ちます。

ハイクアップで大量の汗をかき、稜線で強風にさらされたら、あっという間に汗が冷え、気温以上に寒くなります。手を濡らして風にさらすと、冷たさが倍増するのと同じです。かいた汗を外に出すというのは、命にもかかわるとても大事なことなのです。

防水透湿は大事なことだということを前提にしますが、果たしてジャケットにどれだけのレベルの防水透湿性が必要なのでしょう?汗をかく場面(滑りの時は別)ではジャケットは脱ぎますよね。防水も透湿も関係ないわけです。

高度な防水透湿性はあるにこしたことはありませんが、一番重要なことは、汗をかく前にジャケットを脱ぐこと。汗をかかないようにすることが大事なのです。寒くなれば着ると・・・。

登り始めの時点では寒いけど、歩くとすぐに暑くなるだろうな・・・って時はよくあります。そんな時は少し寒いのは我慢して、最初からジャケットを着ずに歩き始めましょう!どうせすぐに脱ぐことになります。行動がはかどらないだけです。止まって脱ぐのが億劫で、暑いのにジャケットを着っぱなしにするのが一番よくないですね。汗をかいて服の中が水分だらけになってしまいます。いくら高性能な透湿性をほこるジャケットでも、大量の汗を瞬時に放出することは不可能なのです。

結論:透湿性能よりもこまめに脱いだり着たりすることの方が大事!

変わって防水性ですが、厳冬期は気温が低いので雪は融けません。それほど外から濡れる心配はありません。極端に防水性能は考える必要なしです。かえって春先の気温が上がる時期の方が防水性を求めることになります。そうなると、レインウェアの方が有利になってくるでしょう。

これだけは欲しい機能

・ポケット

ポケットはジャケットを選ぶ際の重要ポイントの一つ。ポケットに入れておきたいものは何かと多いです。地図、コンパス、GPS、デジカメ、サングラス、ゴーグル、無線機、携帯、帽子、行動食、リフト券・・・等々。全てポケットに入れるわけではありませんが、ポケットはたくさんあった方がいいのは間違いなし!外側に3つ以上、内側に1つ以上はないと厳しいかな・・・。

・パウダースカート

スキーを意識したアウターであれば、普通は付いているでしょう。付いてなくても困るものではありません。滑る時はたいていザックを背負い、ウエストベルトをしているでしょうから。

バックカントリースキーを始めようとする時、装備一式をそろえるとなると、20万は軽く超える金額になります。自分の志向が固まらないうちにそろえるので、多かれ少なかれ失敗もあるでしょう。2回目の買い替えから自分の意思で選択できるようになるのだと思います。最初はほどほどの物を買うのが良いかと・・・。

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