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プローブ(ゾンデ棒)は雪崩に埋没した人を探すための棒で、テントのポールのように差しこみ式で長くして使います。もちろんプローブ単体で持っていてもダメで、ビーコン・スコップとともに雪崩レスキューの三種の神器と呼ばれ、バックカントリー(山スキー)の必携品になっています。
実際のところは雪崩捜索で使うよりも、積雪を計ったりする頻度の方が高いです。本来の使い道とは違いますが、本来の使い道で使わないように、雪崩に遭わないようにする学習が必要です。
極端に言ってしまえば、雪に抜き差しできれば用は足ります。アルミ製だったりカーボン製だったりと材質に違いはありますが、軽量化や強度を極めたい人は追求して下さい。また、各社ともいかに短時間でプローブが組み立てられるように、形状など工夫されています。
長さですが、ラインナップとしては2m弱の物から3m強までの長さがラインナップされています。雪崩に埋没してしまった場合、15分がタイムリミットとされています。15分を過ぎると極端に生存率が下がってしまうのです。これは窒息による死因の場合ですが・・・。
また、埋没の深さが2mを超えると、生存率は低くなります。現実的に15分の時間内に2m下に埋まった人間を掘り出すのは不可能ということなんでしょうね。それを考えるとプローブの長さは、2.4mとか2.6mが理にかなっているのかもしれません。あまり短いと、抜き差しの体勢が辛いし、長いと持て余すことが考えられます。2mまで差し込んで、余った長さが購入商品の長さということにしますか。
雪崩に埋没した場合の生存率は30%とされています。この数字は信頼性のあるものではないのですが・・・。で、生存する30の中の半分は雪面に手掛かりがあり、ビーコン不要の状態で掘り出しができるケースです。残りの15がビーコンをしていたおかげで助かったという数字です。
こうみるとビーコンの恩恵を受けられるのは、100の事例の中でたったの15です。100の事例ができるのに数年はかかるのに、雪崩に埋没する確率は相当に低いと考えられます。そんな低い確率なんだからビーコンなんて持たなくても・・・と考えますよね。実際のところ、ボクもそうだと思います。
ただ、生存の状態で発見されなかったとしても、遺体捜索というのは出てくるまで続けられるでしょう。よほどの場所でない限り・・・。その時にビーコンがある・なしで所要時間が大きく変わってくるのです。遺体捜索にもリスクが付いてきます。そのリスク軽減ともちろんコストの軽減にもつながります。
ホントいつも思うのですが、雪崩レスキューの三種の神器は消極的な道具です。
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