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その名も落とし穴

意外なところにある危険

バックカントリーで危険なものというと、まず誰もが雪崩滑落衝突・激突などを想像します。それらはもちろん危険なのですが、意外と気にしていないところに危険は潜んでいます。まさに「落とし穴」的な・・・。それは、「落とし穴」「転倒して板が雪に刺さる」「木に引っ掛かる」・・・など。

それらは運が悪ければ、1人で脱出できない可能性もあります。バックカントリーに単独で入ってはいけない理由のひとつに、これらの危険からの回避するためということがあるのです。同行メンバーがいれば、簡単に助けてくれることでも、1人だとどうにもならないことがあるのです。

落とし穴

ホントにあるんです!「落とし穴」というと、何かの例えで使うことの多い言葉ですが、ここではホントの「落とし穴」についてお話します。

数年前にこんなエピソードがありました。普通に歩いていると、突然前の人の姿がなくなりました。スッポリと穴に落ちてしまったのです。穴の深さは身長くらい。表面の穴よりも、中の空洞の方が大きくて、這い上がろうにも上がれませんでした。穴の対角に板を渡してそれに捕まり、あとは上から力ずくで引っ張り上げました。

春先になると、当たり前ですが雪が融け始めてきます。雪は上から融けますが、下や横からも融けます。普通は圧縮されながら融けるので、地面の方はあまり穴は開きませんが、条件によっては空洞化します。

多いのは点々と生えている樹木の近く。横からも下からも融けるので、注意が必要です。木があると穴を想像できますが、雪原みたいなところにも空洞があります。下に灌木が隠れてたり、岩があったり・・・。

落ちたらホントに出られなくなる可能性があるので、単独の時は特に気を付けましょう。雪庇やクレバスもこの類ですかね。

転倒して板が雪に刺さる

これは自分のエピソードです。黒姫山を滑っていました。大モナカの極悪雪でした。モナカとは日射により表面が融け、それが冷えて固まった状態。表面は堅くて中はスカスカなのです。上級者でもまともに滑れません。

気持ち良く滑るのは諦めて、なんとか無難に降りようとしていたのですが、板を取られて転倒。スキーのテールが雪に刺さってしまいました。で、体はというと・・・下を向いています。つま先は上を向いているのに、膝は下を向いているという状態。当然激痛!

脱出するには体を戻すか、板を抜くか、ビンディングをはずすかのどれか。体を戻すのは痛くて無理、板なんて当然この体勢では抜けない。同行メンバーにビンディングをはずしてもらって事なきを得ました。しばらく膝が痛かったですが・・・。
気を付けていながら起こったアクシデント。この時、同行者がいなかったらどうなっていたのか・・・。激痛に耐えながらビンディングをはずすことが唯一の脱出方法だったと思います。できたかどうかはわからない・・・。

木に引っ掛かる

これもワタクシのエピソード。遠見尾根を滑っていたら、何でだか忘れましたが、木に引っ掛かりました。というか、枝に捕えられた感じです。引っかかった状態で体が下向きに。

強靭な腹筋を持っていたら、体を起してビンディングををはずせたかもしれませんが、普通の人では無理。同行メンバーにビンディングをはずしてもらって、なんとか脱け出すことができました。流れ止めってのが、こういう時に厄介なんですよね・・・。

この事例も単独だったら厳しかったと思います。

できる限り単独は避けましょう!

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