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雪崩とは・・・正確な定義は難しい言葉と表現であらわされるんじゃないかと思いますが、簡単に言えば「斜面の雪が崩れ落ちる現象」です。これに巻き込まれたら大変!
バックカントリー(山スキー)から連想される言葉やイメージは?・・・と聞かれたら、「雪崩」は何位にランクされるでしょう。多分ベスト3には入りそう。あとは何だろう・・・?「パウダー」かな?
それはいいとして、バックカントリーは常に雪崩の危険が付きまといます。滑ると気持ちの良さそうな斜面は、同時に雪崩が起きやすい斜面と考えられます。バックカントリースキーは雪崩と背中合わせ。だったらそこまでしてスキーしなけりゃいいのに・・・。まさにその通りなんですが、これがまた楽しいからやめられないんです!
雪崩は必ず起きるわけではありません。いくつかの条件が重なった時に初めて雪崩が起こります。100%ではありませんが、勉強すれば雪崩は避けることができるのです。
バックカントリー向けに雪崩の本はたくさん出ています。ここで書かない(書けない・・・)ので書籍を読んだり、セミナー等に参加するなりして学んで下さい。
書籍にしてもセミナーの先生にしても、雪崩マニアのような人が多いように感じます。雪崩オタク・・・?雪崩に関しては詳しいんですが、どうも雪崩学という学問のほうに走りがち。バックカントリーと雪崩の関係が知りたいんだけど・・・ということが何度かありました。そんな時は自分なりに知識を加工してバックカントリーの現場に置き換えるしかありませんが・・・。
専門用語や数式のようなものが出てくると、私のように頭が老化した人間には理解不能になりますし、そこから先に進めなくなってしまいます。いさぎよく無視しましょう!雪崩に関する本を読むとしたら、理解できない部分が出てきたとしても深く考えずに、まず最後まで読むことです。難し目の本は実際のバックカントリーでは必要ないことが半分ありますから。
現場と机上を繰り返すことで、要点を得ながら身についていくんだと思います。
雪崩学を知らなくても、雪崩に遭わなければいいのです。
まあ、一定以上は勉強しないとそれは無理なんですが・・・。何が言いたいかというと、せっかく知識を付けたとしても、実際の山で発揮できない人が多いように思うからです。もったいないというか・・・なんというか・・・。このあたりは「センス」ということになってしまうんでしょうか。
「センス」というのは、雪崩に限ったことではありませんよね。ここで言うセンス=危険察知能力と置き換えてもいいかと思います。
危険察知能力が高い人は、見ててわかりますよね。当たり前のことを当たり前にやってる人です。止まってる位置、滑る(登る)ライン、その他なんとなく意識が向いてる方向を見てると、この人スゴイな!と感じる物があるのです。
ここはセンスの一言で片付けちゃいけません。習慣付けです。まずは意識することから始まります。何の気なく通り過ぎていたところでも、意識すると色々な物が見えてきます。クラックだったり、雪崩ラインだったり、木の上の方がバキバキになっていたり・・・。
意識改革をするには・・・
お客さん体質からの脱却です。ガイドのお客さんだったとしても、常に自分の責任で動くという意識。自分だったらこう考える・・・とか、なんでこのガイドさんこうしたんだろう・・・?とか、疑問がたくさん湧いてくるはずです。ガイドさんにだったら質問したらその場で解決できそうですよね。
山岳会等に入っていて、いつも連れて行ってもらう立場だったとしたら、まずは何が何でも1人立ちです。自分よりもレベルの高い人と行くと安心感があると同時に、気の緩みが必ず発生します。まずはこれらの排除からです。
1人立ちには難しいルートは要りません。初心者向けのルートで全くOK!それでも初めての1人立ちの時は緊張感でいっぱいだと思います。今まで何とも思わないことが不安になったり、恐くなったりします。これを一つずつ克服していくことが成長です。雪崩に関しても敏感になっていくはずです。
雪崩に遭う確率ってどのくらいなんでしょうか?車に乗ってて事故に遭う確率とどっちが高いんでしょ?ボクの知り合いの中には雪崩遭難を経験した人はいません。知ってるガイドさんも未経験らしい。雪崩遭難が発生すると、だいたいニュースになります。また、過去の事例も調べればわかります。
データはありませんが、それほど頻繁に起こるものではないはずです。普通の人なら恐らく一生に一度あるかないか・・・程度だと。
雪崩遭難に対する対処方法はかなり確立されてきています。だいたいの書籍にも記してあります。そして、それに即して訓練もします。レスキューのための道具も必要なので買います。ビーコン捜索やプロービング、埋没者の掘り出し・・・と。ビーコン、プローブ、スコップは三種の神器と呼ばれています。
掘り出しのあとは救命救急の知識が必要になります。低体温症、心肺停止・・・とか、一般人には難しいい対処があります。雪崩の遭難者を生存した状態で救出するのは時間との戦いです。一般的には15分を過ぎると、生存率は極端に下がると言われています。命を救えるのは現場にいる無事な人たちのみ。救助を呼んでも到着に時間がかかるので、遺体の捜索という意味合いが大きくなります。
果たしてこの一連の流れ、完璧は無理としても、最低限どこまでできていればいいのか・・・?自分で悩んでる今日この頃なのであります。一生に一度あるかないかの遭難に、果たしてどれだけの時間と金と労力を費やすべきなのか・・・?
ここからのお話は賛否両論、「否」の方が多いかもしれません。
ホントに必要なのかなあ・・・?「ビーコン持ってないと雪山に入る資格がない」とまで言われているビーコンですが、そんなに万能なアイテムなのでしょうか?万能ではないことは明らかですよね。車のシートベルトみたいなもんでしょうか。シートベルトは事故を防ぐことはできません。
全ての雪崩遭難(埋まった場合)でビーコン持ってたから助かった割合は、15%しかないという数字を見たことがあります。ビーコン持ってなくても助かったという割合が15%。あとの70%は死亡ということです。これは根拠のない数字かもしれませんが・・・。
ビーコンのメーカーや販売店などは、こんな数字は絶対に表に出したくないですよね。売れなくなりますもん。ビーコンはあったほうが良いのは間違いありません。ただ、生存率が飛躍的に上がるアイテムだとは思えない。メーカーや販売店の策略だと思うんです。
ビーコンが世に現れる前は雪崩紐というものがありました。もしかしたら「雪崩紐」の方が効果があるんじゃないの?チラッとでも見えてたら、あとは掘ればいいだけですので。ビーコン要らない、ゾンデ棒要らない、スコップだけあればOK!
論としては、ビーコンと雪崩紐をダブルで持つのがベスト!?
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