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まずはバックカントリーに潜む危険を列挙してみます。一番に頭に浮かぶのが雪崩でしょう。そして道迷い、滑落、転落、衝突。いずれも、いつ遭遇するかわからない危険です。
バックカントリーでは、それらの危険に対していつも敏感に意識し、回避する判断をしなければいけません。勉強と訓練は欠かせません。
雪崩と一言で言っても、これがまた奥が深いものです。バックカントリー向けに出版されている雪崩の本は、どれも分厚く、内容も難しいものが多いです。本の内容をすべてマスターするのは難しいですが、最低限押さえておかなければいけないことだけは、マスターしておく必要があります。
雪崩については別項で書きますので、ここでは概略のみ。
道迷いと書いてしまいましたが、もちろん雪山のバックカントリーに道はありません。“ルート”と考えてもらった方が良いかも・・・?天気が良ければあまり心配のない道迷い。いったんガスに巻かれると、右や左はもちろんのこと、上と下がわからなくなるといっても言い過ぎではないくらいの事態に陥ります。
未然に防ぐことが肝心ですが、もし迷ってしまったら、冷静になることが大切。地図とコンパス、あればGPSを駆使して現在地を割り出します。正確な現在地がわかれば、あとはまた地図とコンパス、あればGPSに頼って安全地帯に戻ることになります。
あと、多いのが勘違いや思い込みによる道迷い。これが結構恐いし多い。思い込んでいるから疑問を抱きません。なので、発覚するのが遅くなるわけです。尾根1本間違えてしまった・・・なんて、日常茶飯事的に起きます。地形図の先読みとこまめな地図チェックを忘れないことが、早期発見になります。
滑降中に多い事故です。急斜面のアイスバーンで転倒し、滑落し、岩などに衝突するというパターンが代表的というか、一番想像できる事例です。危険が予想されるところでは、より一層慎重な行動が要求されます。また、シール登高中にアイスバーンでシールの支持を失い、滑落してしまうことも少なくないです。
なにはともあれ、事故、遭難は絶対に起こしてはいけません。事故や遭難を未然に防ぐため、雪崩に対する勉強、地形図を読む訓練は怠ってはいけません。また、現場での判断力も重要になります。危険に気付かなければ、未然に防ぐことはできないので、何が危険か、どういう状況が危険なのか、常に意識しながら行動する癖をつけましょう。
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