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登山口にもいろいろあります。ゲレンデ、集落の中、除雪終点・・・等々。スキー場なら駐車の問題は少ないと考えられますが、その他は駐車場でないところに止めさせてもらうケースが多いと思います。迷惑にならないよう心掛けましょう。マナーが悪いと苦情が出て、駐車しにくくなってしまうケースもあります。
また、スキー場から登る場合は、スキー場の決まりのようなものがある場合があります。予め調べておいて、そのスキー場の決まりを守るようにしましょう。こちらもマナーが悪いと、バックカントリーに対する態度が厳しくなります。
地形的には沢の方が斜度や斜面が一定しているので登りやすいです。ただし、沢は雪崩の危険が常につきまとうため、どうしてもという場合以外は避けます。滑るのも沢は避けるべきですが、いい雪が溜まっている場合が多いんでね・・・。不安がある場合はハンドテストなどで積雪を調べながら登ります。あまりアテにはなりませんが・・・。
尾根は雪崩に関しては比較的安全といえますが、障害物が多くなりがちです。のっぺりとした尾根が最もシール登高に適していますが、なかなかそうもいきません。尾根筋というのは、痩せ尾根になったり、岩峰が出てきたり、アイスバーンになったり、雪庇が出ていたり、雪がなくなったり・・・・と、厄介なことが多いです。沢は避けるとはいっても、尾根も避けなければいけない状況も多分にあります。
まあ、教科書的に書くことは難しいです。地形、気象、積雪の条件など、現場で判断することが多くなると思います。判断できるだけのスキルは必要です。
雪崩が起きそうな斜面を登ることは厳禁です。大雪直後に無木立の風下急斜面を登ると危険だということは、常識的に判断ができると思います。では、果たしてどの程度だと安全といえるのでしょうか?これは滑る時も同じことで、雪崩に対するお勉強をしなくてはいけません。勉強しても相手は自然。その通りにいくとも限りません。
無木立よりも樹林の中の方が安全なのは当たり前。視界が得られないほどの針葉樹の大木が生えているところは、ほぼ安全といえるでしょう。疎林は安全とはいえません。じゃあ、その中間は・・・。これが難しいんですよね。基本的には大きな木が密に生えているほど、危険度は低くなるんだと思います。あとは斜度、風向き、気象の条件で危険の大小が決まります。
あとは、高い木でも中間あたりの枝がバキバキに折れていることがあります。これは雪崩の爆風によって折れたものです。はるか上の稜線から大規模な雪崩が起きると、こういうことが起きるようです。また、縦ラインで開けた場所はよくあります。滑るに良さそうな斜面です。これは雪崩のラインとみてよいでしょう。
シール登高にも慣れ、多少自信が付いてくると、厳しいところでもシールで登り切ってやろう!と欲というか意地というか、そんなのが出る人がけっこういます。ワタクシもです・・・。完全に行き詰まってからでは、板をはずすことさえ不可能な状態になってしまいます。ここは無理せずに先を読み、手頃な場所で板をはずすなり、アイゼンを装着するなりしましょうね。
バックカントリーのフィールドとなるエリアの稜線や尾根には雪庇がつきものです。尾根の風下に張り出す、まさに雪の庇なんですが、これには細心の注意が必要です。
雪崩などは目に見えないものが要因で起きますが、雪庇は目に見えているわけです。目に見えているんですが、見えてそうで見えていないのが雪庇。ここは地面の上だろう・・・と思って歩いていても、実はまだ地面から張り出したところにいた・・・ってことは多いはず。樹林の尾根の風下にある雪庇の場合は、樹林のないところは全部雪庇と思いましょう。地面は樹林が始まるところからです。
吹雪やホワイトアウトの時には雪庇だと判断できない場合があります。このあたりは経験によって察知するしかないでしょうね。
他のところで何度も書いていますが、バックカントリスキーは雪山登山の中のひとつです。バックカントリーという軽いネーミングのせいで、ゲレンデスキーの延長というイメージができてしまいます。しかし、フィールドとしてはまぎれもなく雪山登山と同じなのです。
雪山登山をするには通常ある程度の知識と訓練を要します。バックカントリーも同じことが言えます。雪山登山の基本は押さえておかねばなりません。尾根が痩せてきたり、雪面が凍ったりしたら、スキーをはずしてまさに雪山登山のスタイルになります。
アイゼンは履いて歩けばいいってもんじゃないし、ピッケルも持っていればいいってもんじゃないです。アイゼン歩行にも技術がありますし、ピッケルも単なる杖ではありません。ここでは触れませんが、雪山登山の知識、訓練もやってこそ、バックカントリースキーをすることができると考えて下さい。
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